社会・経済ニュース
2016年06月28日号
英国の欧州連合(EU)からの離脱が決定し、世界の金融市場に衝撃が広がった。AFP通信社の報道によると、EU離脱が決定した6月24日、世界各国で株価が下落し、合計2兆1000億ドル(約215兆円)が失われる結果となった。各国の株式市場の代表的な株価指数は、東京(日本)とパリ(仏)で約8%、フランクフルト(独)で約7%、マドリード(スペイン)で12.4%、ロンドン(英)とニューヨーク(米)で3%以上もの下落となった。
総務省は2020年までに全国の国公立や私立の全ての小中高に、タブレット端末に収めたデジタル教科書の普及向けた環境整備のため、無線LAN全国の「Wi−Fi」を導入する方針を固めた。無線LAN導入に必要なルーターの設置費用の半額を補助するとし、その財源に携帯電話会社などが国庫納付している電波利用料を充てるとしている。また、地震などの災害時には避難者に開放し、安否確認や支援物資の情報収集が可能にするとしている。
原子力規制委員会は運転開始40年以上経過した老朽原発となる関西電力高浜1・2号機の運転開始から60年までの稼働を認可する初めての決定をした。東京電力福島第1原発事故の反省から原発の寿命を原則40年と定めた新規制基準を超えて老朽化原発の運転延長が認められたもの。規制委員会が認めれば最長20年の運転延長が可能となる。40年寿命の原則が形骸化するとの危惧の声も出ている。
共同通信社の世論調査によると、今回参院選で新たに有権者となる18、19歳は「大いに関心がある」「ある程度関心がある」といった関心があるとの回答は45.1%にとどまり、半数を割り込んでいることが分かった。年代別に「関心がある」とした向きは、「60代」(79.3%)が最も高く、「70代」(78.3%)、「50代」(64.2%)、「40代」(64.2%)、「30代」(59.1%)、「20代」(49.3%)が続き、若い世代になるほど関心は低くなっている。
6月20日時点での日銀が供給している資金の量(マネタリーベース)は400兆4700億円に上り、初めて400兆円を超えていることが明らかになった。内訳では、金融機関が日銀の当座預金に預けている残高が300兆7000億円で、紙幣や貨幣として世の中に出回っているお金が99兆7700億円となっている。日銀が金融緩和策として毎年80兆円ペースで増やし続けてきたことが背景にある。
ナリス化粧品が子どもを持つ20〜50代の既婚女性を対象にした「夫の臭いに関する調査」によると、69.6%の妻が「夫の何らかの臭いが気になる」と答えていることが分かった。具体的な臭いでは、「体臭」が最多の40.6%で、「服や靴下、寝具の臭い」(37.6%)、「口臭」(33.2%)が続いた。また、臭いが気になる妻にストレス度合いを聞いたところ、「堪えられず、とてもストレスを感じている」(18.6%)、「耐えられるが、ストレスを感じている」(42.5%)と、61.1%がストレスを感じていた。
インターネット調査会社のマクロミルが全国の男性世帯主を対象に今夏のボーナスについて調査したところ、支給見込み額の最多は「30万〜40万円未満」(13.9%)だったことが分かった。次いで、「20万〜30万円未満」(13.6%)、「10万〜20万円未満」(11.7%)が続いた。自身のボーナス支給額見通しでは「変わらない」が最も多い57.8%で、「増額する」(21.5%)、「減ると思う」(20.7%)だった。
明治安田生活福祉研究所の調査によると、20代独身男女で「結婚したい」人の割合が3年前と比較して激減していることが分かった。20代で「できるだけ早く結婚したい」「いずれ結婚したい」と答えた男性は3年前の67.1%から38.7%に、女性は82.2%から59.0%と大幅に減少した。独身でいる理由では男性は「家族を養うほどの収入がない」、女性は「結婚したいと思える相手がいない」がそれぞれ最多だった。