社会・経済ニュース
2018年08月07日号
閣議に提出された2018年度経済財政白書で、景気回復は2012年末から約5年半に及び、戦後最長だった2002年〜08年までの6年1カ月に迫るものだと評価した。順調な景気回復の要因として、世界経済の回復、雇用・所得環境の改善、企業の新技術導入投資や都市再開発の進展を挙げている。また白書では、人手不足の悪影響が一部産業で出ており、経済成長の制約となるとしたうえで、社会人教育や技術革新による生産性向上が重要だと指摘した。
総務省情報通信政策研究所と東京大学が共同してまとめた「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査結果」によると、2017年の平日のインターネット平均利用時間は100.4分となり、調査開始の2012年以降で初めて100分を超えたことが分かった。平日1日当たりのネット利用時間の内訳をみると、メールが最長の30.4分で、LINE(ライン)などのソーシャルメディアの27分、ブログやウェブサイトの21.3分が続いた。
日本政策投資銀行の設備投資計画調査によると、大企業での2018年度国内設備投資額は前年度実績比で21.6%増の見通しにあることが分かった。設備投資計画ベースでみると7年連続での増加で、伸び率は1980年度以来の高い水準となった。製造業は27.2%増で、非製造業でも1980年度以来の伸び率となる18.5%増となっている。生産増強や人手不足解消に対応した省力化設備の導入を進めていることが背景にある。
文部科学省の2018年度学校基本調査によると、大学生の学部生に占める女性の割合が過去最高となる45.1%に上ることが分かった。大学院生の女性の割合も修士課程が31.3%、博士課程が33.6%で、いずれも過去最高を更新した。また、今回の学校基本調査で、小学生は642万8千人となり、29年連続で減少していることも明らかになった。中学生も7年連続で最低を更新する325万2千人だった。
財務省の貿易統計によると、2018年上半期(1〜6月)の国産牛肉の輸出額が前年同期比37%増の108億円となり、統計開始の1988年以降で最高となったことが分かった。また、日本酒も同22%増の105億円、緑茶も同2%増の69億円、花きも同8%増の90億円となり、いずれもが上半期最高を更新した。日本食ブームが追い風となり、アジア向け輸出が好調だった。昨年の通期での農林水産物・食品の輸出額は8071億円で、政府は2019年に輸出額を1兆円に増やす目標を掲げている。
日本たばこ産業が発表した「2018年全国たばこ喫煙者率調査」によると、男女合計の喫煙率は過去最低を更新する17.9%だったことが分かった。男女別にみると、男性が0.4ポイント減の27.8%、女性が0.3ポイント減の8.7%となっている。同社では喫煙率が最低を更新していることについて、「高齢化や健康志向が進展していることに加え、規制強化や増税による価格上昇が影響している」と、たばこ離れを分析している。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の発表によると、今年4〜6月期の年金積立金運用は2兆6227億円の黒字となったことが分かった。国内外の経済状況や企業業績が好調だったことで、運用収益がプラスに転じたとしている。運用資産別の実績をみると、国内債券が614億円、国内株式が4199億円、外国株が2兆30億円、外国債券が1340億円と、それぞれプラスとなり、6月末時点での年金運用の資産総額は158兆5800億円となった。
明治安田生命保険が20〜59歳の男女を対象に行なった「今年の夏休みに関する調査」によると、旅行などの夏休み休暇中の予算は平均8万3814円で、前年を2434円上回り、3年ぶりに増加に転じた。地域別にみると、関東在住者が11万2344円で最も高く、近畿が8万2659円、東海が8万213円で続いた。夏休み休暇の平均日数は昨年度と同じ8.2日だった。休暇の過ごし方を尋ねたところ(複数回答)、最多が「自宅でゆっくり」(75.9%)で、次いで「国内旅行」(37.1%)、「帰省」(31.9%)が続いた。