社会・経済ニュース
2018年08月28日号
「現在の生活に満足」、過去最高に
内閣府の「国民生活に関する世論調査」で、「現在の生活での満足」を尋ねたところ、「満足」「まあ満足」と答えた人の合計が74.7%となり、調査開始の1963年以降で最も高かった。「日常生活で悩みや不安を感じている」とした人は63.0%で、内訳は(複数回答)、「老後の生活設計」(55.4%)が最も多く、「自分の健康」(54.5%)が続いた。政府への要望は(複数回答)、「医療・年金などの社会保障の整備」が最多の64.6%で、「高齢社会対策」(52.4%)、「景気対策」(50.6%)が続いた。

自動運転タクシー、世界初、公道営業走行て
日の丸交通と自動運転ベンチャーのZMPが自動運転タクシーの実証実験が乗客を乗せ、都内の公道で開始した。乗客を乗せて自動運転タクシーが公道で営業走行するのは世界初となる。実証実験は8月27日〜9月8日の期間、東京・大手町と六本木ヒルズを結ぶ約5.3キロのルートを1日4往復するもの。実験車両は、ハンドルやアクセル、ブレーキ操作を自動で行うが、実験では運転席に運転手が乗り、万が一、不安定な車が接近した際は手動運転に切り替えるとしている。

カードローン上限枠の設定銀行が9割に
金融庁の調査によると、過剰融資で自己破産の増加が危惧されてきた銀行カードローンで、国内106行の88%にあたる93行で、融資上限限度枠を設定したことが分かった。銀行協会は昨年3月に、過剰融資の防止策策定を申し合わせており、申し合わせ以前に限度枠を設定していた58行から大幅に増えたことになる。金融庁では「多重債務の発生を抑制するために、引き続き監視をしていく」としている。

記録的猛暑が追い風、エアコン出荷最高
日本冷凍空調工業会のまとめによると、7月に出荷された家庭用エアコンの台数は176万3千台となり、これまで最高だった2013年7月の169万台を5年ぶりに上回り最高を更新したことが分かった。メーカー10社の出荷を集計したもので、前年同月比10.9%の増加となった。出荷額も同12.2%増の1379億8300万円となった。記録的な猛暑で大きく販売が伸びたことに加え、「1部屋に1台」の流れも出荷台数を大きく伸ばした。

ベネズエラ、10万分の1デノミを実施
ハイパーインフレで混乱が起きている南米ベネズエラ政府は、通貨ボリバルを10万分の1に切り下げるデノミネーションを実施した。ベネズエラは社会主義的政策を取り、石油生産の落ち込みから財政難に陥り生活必需品の輸入が停滞し、深刻な物不足から物価が上昇する一方で通貨は下落していた。国際通貨基金(IMF)はベネズエラのインフレ率は2018年度末までに100万%に達するものと予測しており、10万分の1デノミが奏功するかは不透明である。

たばこの社会的損失は2兆円超に
厚生労働省研究班は「たばこ白書」で、タバコが社会に及ぼす2015年度の総損失額は約2兆500億円に上るとの推計をまとめた。総損失額は、たばこと病気の因果関係が「十分にある」とされるがんや脳卒中、因果関係が「示唆される」と判定された認知症やぜんそくなどにかかる医療費、さらに病気が原因で必要となった介護費用やたばこが原因の住宅や山林の火災による損失も加えて算出された。最多は、喫煙者の医療費で約1兆3594億円に上った。

米国人が旅行したい国の首位は「日本」
英国企業のラブ・ホーム・スワップが米国人を対象に「最も旅行したい国」調査(複数回答)で、回答者の55%が「日本」を挙げ、ランキング1位となった。2位には、フィンランドとタイ(34%)で、ポルトガル(28%)、アルゼンチン(26%)、シンガポール(19%)が続いた。ランキングリストにある国を「全て尋ねたことがある」のは3%にとどまり、52%が「うち1カ国を訪問する可能性がある」と答え、45%は「1カ国も訪れない可能性がある」と答えた。ランキングリストの国への旅行が難しい理由について、85%が「費用の問題」と回答している。

7割の人が「スマホ依存」を自覚
ウーマンウェルネス研究会の調査で、全体の72%の人が「スマホに依存している」と自覚していることが分かった。スマホ依存の自覚を年代別にみると、20代が85%で最も高く、30代(73%)、40代(59%)が続いた。スマホやパソコン、タブレット端末などのデジタル機器の1日の使用時間では、「7時間以上10時間未満」(26%)が最も多かった。また、機器の使用で60%の人が「心身の疲労を感じている」と答えていた。